基本的に自分の推し事・推し活には自信が無い。何故かと言うと、一に、自分が彼にこれをしたいというよりも何をしたら彼が喜んでくれるかを考えながら動いているから。二に、誰かの推し活を覗き見し比べてしまうから。三に、自分の彼への好きがなんの好きなのかよくわかっていないから。
よく推し活をしていて聞く言葉として『リアコ』だの『ガチ恋』だのという言葉あるけれど、自分が今どの立ち位置にいるのかがわからない。単純に推しとして彼を見るには嫉妬や怒り等の感情がそこにいるし、リアコとして彼を見ると「リアルに恋」は絶対にしてない。むしろ彼と付き合いたくないまである。でも彼が女性と関わっているのを想像しただけで心が抉られるし、彼が今居なくなってしまうと途端に世界から色が無くなり自分の人生を投げ出すことも難しくないだろう。この彼に向ける好きの意味をずっと考えてる。リアコにも種類があるらしいけれど、自分は当てはまるのか。彼を純粋に好きというよりは、自分の人生を肯定してくれる為に利用しているのではないか。ではこの好きはいったいなんなのか。前に「推しがいるから仕事も頑張れる！」とテレビに映った人は言っていたけれど、そう考えるなら彼は推しではなくなる。彼のことで病んだり情緒不安定になることは日常だし、他のファンに嫉妬するのは普通になってきてるし、彼の返信を待つ間は恋する乙女かの如くそわそわしている。推しというより完全に周りに取られたくない好きな人ではないか。本当に好きだな。それなら、活動者とファンの立ち位置？表だけ見るとそうだと思うけれど、こちらの心がそうじゃない。彼の優しさに甘えたわがままさはどこまでも加速してる。多分ファンとかたまに見に来る人をも超えた依存くらいまで。時々離れたいと思う時がある、でも離れられないわがまま女。周りを見ずに、彼だけを見て、彼のことで一喜一憂するのではなくなんでも楽しんで喜べる可愛いファンになりたい。
重いと一途の違いの動画を見たことがあるけれど、これに当てはめるなら私は重いんだと思う。重いというか相手のことを考えている振りをして結局自分を押し付けるわがまま。彼の他ために少しでも役に立てればとしているつもりでも、結局見てくれなければなんで見てくれないの！？と怒り狂う厄介オタク。だからいつまで経っても可愛いオタクにはなれない。彼の活動時間が延びると喜ぶ他のファンを片目に自分は自分の予定を必死に見直している。全部聞かなきゃファンじゃない、好きな人を見逃したくない、自分抜きで楽しそうにしているのがずるい。そんな感情を持ってるから嬉しいよりも予定と被らないか焦りが出る。本当は嬉しいはずなのになんで延びるのって思う時もある。完璧な自己中女だ。
推しじゃない大好きだ、この気持ちがずっと心にある。けれど今彼と時間を共にすることで自分は本当に楽しめているか？心から楽しめているか？娯楽や趣味をも超えて義務に片足突っ込んではいないか？彼が好きなんじゃなく、大好きだと言っている自分に酔っているのではないか？こんなにこれって辛かったっけ。人を好きになるのは辛い楽しい難しい愛しい。
綺麗なオタクになりたい。最強のオタクになりたい。これが私なりの最大限の応援だと胸を張って言いたい。今、最強のオタクになりたいと思ってる時点で私はそれではないんだろう。そりゃそうだ。人の応援を見て自分はできていないだの、彼の反応を見て嬉しくなかったのかなだの、このコメントはスパチャは誰かにとって嫌な行為かなって考えるだの。うるさいうるさいうるさい。他人のことなんて知らない。私は私がやりたいんだ。彼からの好感度なんてしるか。私の応援になんの文句がある。他人を見てる暇があったら1秒でも好きな人に使え。比べるな。周りのことを入れるな。彼だけ見てろ。そんな強いメンタルが欲しい。
私は厄介オタクだ。同じオタクには嫉妬するし、彼の行動で病むし、どちらかといったら楽しいより寂しい辛いの方が多いかもしれない。でも離れられない。これが依存なのか、情なのか、サンクコストなのかもわからない。でも「好き」をも超えた「好きすぎる」ということが原因なのかもしれない。私は今の彼を見ているか？私が本当に好きすぎるのは出会った頃の優しくて相手してくれる彼じゃないのか？幻影に縋ってはないか？あの頃にまた戻ってくれないかなと期待を持ってはいないか？人間って難しい。
